受け継がれる「社中協力」の心。
私たちが寄付として形にした思いは、
確実に次世代から次世代へと残されていきます。
★下記奨学生2名のインタビューをまとめたものを
youtubeにもアップしましたので、下記のアドレスからご覧ください。
http://youtu.be/DlzZNa5-hNA
■慶応義塾で学んだ思考力で本質を追求し続け、
社会に新しい価値を提供していきたい。
そして、今度は私が後輩たちを支援する
人間になることが塾への恩返しだと思っています。
文学部人文社会学科 社会学専攻4 年 岡本浩幸さん
私は3 人兄弟の長男なのですが、兄弟が3 人いますとどうしても教育費が家計を圧迫してしまいます。そこで少しでも私の分の負担を少なくしたいと思い、奨学金制度に応募させて頂きました。中でも私が実際に頂いた奨学金は、将来返済する貸与のタイプではなく、給付の形でしたので本当に助かり感謝しています。現在はニュースや広告など、メディアやコミュニケーションが人々の生活に与える影響について研究しています。4 年の夏にはシンガポールに留学し、語学の勉強はもちろん、マーケティングリサーチも体験し、ビジネスの面白さを実感することができました。ここで得たこれからの人生をどう生きるかを気づかせてくれた様々な経験は、奨学金がなければ決して体験できなかったことでした。慶應義塾で学んだことの素晴らしさは、自分が正しいと思うことは何なのか、皆が本質的に求めていることは何なのかを考え抜く思考力を身に付けることが出来たことです。ますます変化が激しくなっていく社会において、何が人々に価値をもたらすのかをしっかりと見つめ、新しい価値を生み出せるよ
うな人間になっていきたいと思っています。そしていつか、これだけの経験を積ませていただいた慶應義塾に対し、今度は私が教育という面で後輩たちを支援していく。そんな次世代に何かを残せるような人間になっていきたいと思っています。それこそが私から先輩方や慶應義塾への恩返しだと思っています。
■中国から留学生として来て5年。
数多くの人に支えられて学び続けることができました。
この学びを活かし、すべての人が平等な社会を作り上げ、
将来は、奨学金を設けて支援できるような人材になります。
慶応義塾大学理工学研究科開放環境科学専攻修士1年 孫一舟さん
中国から日本に来て慶應で学び始めた5 年前。私は日本語が出来なくて授業を聴いてもわからず、自己嫌悪になっていました。そんな時、周りの
同級生や先生が「留学生は大変だよね」って温かく声をかけてくれて、少しずつ友達も増えていき日本の生活にも慣れていくことができたのです。
慶應義塾に入ってよかったと心から感じました。今は理工学研究科で経営科学について学んでいます。経済のグローバル化が進む中で、日本と中国の双方の言語が使えて、文化や思想の背景もわかり、その上で日本の素晴らしい経営システムを理解しているような人材が必ず求められるはずだと思うからです。
今、世界では様々なことが起こっています。でも、例えば東京やニューヨークで大きな事故が起こり10 人、100 人という人がなくなったら大きなニュースになりますが、アフリカで1000 人の子供が病気で死んでも誰も驚かない世界になってしまっています。私はこれがすごく残念です。だから将来はすべての人が平等に生きていけるような世界を作るために力を尽くしたいと考えています。そして社会に出て仕事に就き、実力をつけて一人前の社会人となったら、これまで私を支えてくれた家族や学校の先生、友人たち、先輩方、そしてたくさんの温かみをくれたこの素晴らしい社会に貢献して恩返しをしたい。私が助けてもらったように経済的な問題で学業の継続が困難な学生に対して奨学金を設け、支援していきたいと思います。
[ 2014.1.10 ]